北海道コンサドーレ札幌がMFチャナティップのロスタイム決勝弾で今季公式戦初勝利を挙げた。

 試合開始直後はV・ファーレン長崎が攻め込んだ。同5分、MF沢田から左サイドでパスを受けたMF中村慶が両チーム最初のシュートを放つ。10分にはFWファンマが右クロスを頭で合わせるが相手GKの正面だった。札幌は22分にMF深井がヘディングで、24分にはMF三好が右足でシュートを放ったが阻まれた。前半終了直前、長崎は右CKからゴール前に飛び込んだDF高杉が右足ダイレクトボレーを見せるがクロスバーに直撃。両チーム無得点で終わった。

 後半に入り、札幌が均衡を破った。0-0の後半8分、MFチャナティップのスルーパスに反応したFWジェイが左足で決めて先制。反撃に出た長崎は同37分、ペナルティーエリア左でこぼれ球を受けたMF翁長が右足で決め、同点とした。攻防が続く中、札幌が最後で試合を決めた。ロスタイムにハーフライン付近で得たDF福森のFKをゴール左でFWジェイが中央に折り返し。ゴール前のMFチャナティップが頭で押し込み、決勝点を挙げた。

 今季からミハイロ・ペトロビッチ監督が就任した札幌はルヴァン杯含めた公式戦6試合目で待望の初勝利。長崎のリーグ戦は2分け2敗となり、J1初勝利は持ち越しとなった。