ヴィッセル神戸が約8カ月ぶりに本拠地ノエスタで勝った。今季リーグ戦初白星で、15クラブ目のJ1通算200勝に到達した。試合後に選手はゴール裏で肩を組み、盛り上がるサポーターと応援歌「神戸賛歌」を歌った。後半38分に左足でダメ押しゴールを奪ったFWポドルスキ主将も満面の笑み。「自分の左足を信じて振り切った。記念の200勝を取れた」と大喜びだ。

 王手をかけてから、ブレーキがかかった。昨季終盤は3連敗、今季は2分け1敗だった。ノエスタでの勝利も、昨夏のポドルスキのデビュー戦を最後に遠ざかっていた。それだけに喜びもひとしおで、前半34分に決勝点となった先制弾を決めたMF藤田も「なかなか勝てずにいたけれど、やっと勝てた」。吉田監督も「久しぶりのノエスタでの勝利をうれしく思う」と目尻を下げた。

 待望の勝ち点3を手にして8位に浮上した。指揮官は「ポゼッションサッカーはできたけれど、もっとレベルアップしたい」と前を向き、ポドルスキも「1勝は1勝」と引き締める。J1最多勝利は鹿島アントラーズの477勝。ここで止まってはいられない。【中島万季】