なでしこリーグ、マイナビ仙台DF市瀬菜々(20)が19日、19年女子ワールドカップ(W杯)フランス大会予選を兼ねたAFC女子アジア杯(4月6~20日、ヨルダン)に出場する女子日本代表「なでしこジャパン」に招集された。8日まで行われたアルガルベ杯に続いての選出を受け「自分の持っているものを出し切って、ワールドカップの切符を取れるようにがんばります」とクラブを通じてコメントした。

 若手ながら、クラブでも期待される存在だ。明日21日のホームでの千葉とのリーグ開幕戦に先発出場が濃厚。昨季までの主戦場だったセンターバックから、今季はチーム内で手薄なボランチへ転向した。中盤での起用が、昨季リーグ11戦2得点の市瀬の攻撃性をより高めた。「縦パスを入れたりしつつ、もっと得点も取れる。ロングシュートを思い切り狙っていきたい」と意気込んだ。

 ただ、1日のガーナとの親善試合(長崎)にも同行するため、第2節・25日ノジマステラ神奈川相模原を最後に1度チームを離れる。それだけに、クラブの開幕ダッシュを導きたい。昨季、敵地での千葉との開幕戦で、リーグ戦初ゴールとなる同点弾を決めて、越後和男監督(52)の初勝利に貢献している。今季も「任せてください」と2年連続開幕弾を誓った。クラブでも代表でも、最高のスタートを切る。【秋吉裕介】