5季ぶりのリーグ制覇を目指すINAC神戸が、4季連続の開幕戦勝利を挙げた。前半21分、ゴール前でパスを受けたなでしこジャパンMF中島依美(27)が右足を振り抜いて先制ゴール。新主将が流れを呼び込み「ペナ(ルティーエリア)の中に入ったら、シュートで終わろうと思っていた」と落ち着いた表情で振り返った。

 前半33分には左サイドの鮫島彩(30)のクロスに、高瀬愛実(27)が頭で合わせてDFコンビで追加点。だが、シュート数で16-3と大きく上回りながら、後半の追加点はなかった。

 ゴールを演出する場面があったものの、決定機を外すなど無得点だったFW岩渕真奈(25)は「(自分が)下手くそですね…。気持ちは持っていましたけれど『下手くそ』っていう感じです。お膳立てもうれしいけれど、ゴールを取りたいので物足りない」とあと1歩でのミスをFWらしく苦笑いで振り返る。

 鈴木新監督は「前線にいる選手にはゴールという結果を出してほしかった。あの2人が近い距離感の中で細かいタッチで崩せるのはいいところ。相手の真ん中を崩してほしい」と2トップを担ったなでしこジャパンコンビ、岩渕と増矢の発奮を期待した。