ガンバ大阪が大阪ダービーを制した。FWファン・ウィジョ(25)がPKを決めて先制。1点を守りきった。

 この日は2人が、J1デビューを飾った。東福岡高出身、2年目のMF高江麗央(れお=19)がボランチで初先発。ユース出身のプロ4年目GK林瑞輝(21)は、負傷退場した守護神GK東口順昭(31)に代わって緊急出場した。

 2人とも堂々としたプレーを見せた。まず、高江。出足の速さでボールを奪い、守備力の高さを発揮した。

 もともとはトップ下など攻撃の選手だったが、今季宮本恒靖U-23監督に、ボランチへコンバートされたばかり。運動量の多さで攻守において貢献。「緊張するかと思ったけど、しなかった。相手は日本代表の山口選手が中盤にいて食ってやろう、楽しみという気持ちの方が大きかった」。前半2分で相手MF山口のもとへ果敢にタックルするなど、強心臓ぶりも見せ「入りが大事だと思った」とはにかんだ。

 林も好セーブを連発した。1点リードを守りたい緊迫した展開。後半は相手に12本のシュートを浴びたが、守りきった。後半ロスタイムには左手1本でセーブするなど、判断の良さも光った。「ファーストプレーを集中しようと入って、すんなり入れた。先制点を取ってくれたらあとは(失点)ゼロに抑えればいいだけだった」とうなずいた。

 宿敵を倒して、今季2勝目。最下位から脱出だ。若手の奮起でつかんだ1勝を浮上のきっかけにしたい。