アルビレックス新潟が4連敗を喫した。J1からの降格組同士の対戦を落とし、14位に後退。J2での4連敗は00年以来18年ぶりになる。

 主将マークを巻いたMF小川佳純(33)は険しい表情で言った。「普段は試合後の場内1周をしながら、『ここはこうしよう、こうやって直そう』と考えるけど、今はどうやって改善したらいいか浮かばない」。

 それほど重症なのは攻撃の停滞だ。シュートは大宮アルディージャの14本に対し、わずか3本。ボールを保持しながら、ペナルティーエリア付近で連係ミス。縦に入れるパスも少なく、相手に脅威を与えられなかった。10試合を消化して複数得点は3得点だった第4節横浜FC戦のみ。先制された状況から追いついた試合はない。

 後半途中出場し、果敢にゴール前に顔を出したFW渡辺新太(22)は「最初から裏を狙って、それを続けないと。相手を嫌がらせなければ」ともどかしさを話した。形はつくるがシュートにつながらない空回りの状態。「引き分けでもいい。今は連敗を止めなければ。1つの勝利、勝ち点からいい流れができる」。小川は、がむしゃらに勝ち点を奪いにいく姿勢の必要性を訴えた。