ジュビロ磐田はホームでV・ファーレン長崎に1-2で敗れた。

 磐田は、大型2トップを起点にチャンスをうかがった。名波浩監督(45)は、FW川又堅碁(28)とFW小川航基(20)を初めて同時に先発起用。今季初の3-5-2の布陣で3連勝を狙った。試合前日、指揮官が「(川又と小川航が)良好な関係を築ければ、チャンスも増える」と話していた通り、序盤から180センチを超える2人に積極的にパスを供給した。

 0-0の前半2分。川又へのパスを契機に得たCKから決定機が生まれた。こぼれ球をDF高橋祥平(26)とDF新里亮(27)が頭でつなぐと、最後はDF大井健太郎(33)が難しい体勢から強引にシュートを放った。同40分には、GKカミンスキー(27)からのロングボールに抜けた川又が、好位置でFKを獲得。いずれも得点には結びつかなかったものの、押し気味に試合を展開した。

 だが、1点を奪えずにいると、後半30分に落とし穴が待っていた。右CKを与えると、MF上原力也(21)の足にあたってこぼれたボールを押し込まれて失点。試合終盤に痛い先制点を奪われると、同36分には右クロスから2点目を失って万事休す。後半ロスタイムに川又が今季3点目のPKを決めて1点を返したが、反撃はここまで。3連勝を逃した。

 28日の次節は、中2日で迎えるホームC大阪戦。今季2度目の連敗を避けるべく、もう1度仕切り直す。【前田和哉】