ベガルタ仙台のFW阿部拓馬(30)が今日20日のアウェー鹿島アントラーズ戦で先発復帰することが濃厚となった。19日は仙台市泉サッカー場で最終調整を行い、ミニゲームでFW石原直樹(33)と主力組の2トップを担い、実戦感覚を確認した。4月7日のアウェー浦和レッズ戦で左ふくらはぎを肉離れしたが、完全復帰を果たして即スタメンに戻る。西野ジャパンに招集された昌子源(25)植田直通(23)のDF鉄壁コンビを打ち破り、15連戦の最後を勝利で締めくくる。

 公式戦10試合ぶりの実戦復帰にも迷いはない。阿部はミニゲームで左サイドから鋭いカットインから決定機を作るなど、ブランクを感じさせなかった。「相手の最終ラインは手堅いが、スキや油断は必ず出てくる。90分間集中力を切らさずに狙い続けたい」と、3月18日アウェー清水戦以来のゴールに意欲を示した。

 先発起用をほのめかした渡辺晋監督(44)は「相手はマンツーマンでくるので、それをひっくり返せば優位に立てる。繊細かつ大胆にチャレンジして、フレッシュなパワーで打開してもらいたい」と期待を寄せた。【下田雄一】