楽天の三木谷浩史会長兼社長(53)が25日、ツイッターを更新し、スペイン1部バルセロナからヴィッセル神戸に完全移籍したスペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が、前日24日の会見で披露したユニホームの背番号8をつけていたMF三田啓貴(27)に直接、電話して「大切な背番号を譲ってくれてありがとう」と感謝の意を伝えたことを明らかにした。

 「昨日の一番の感動 イニエスタが三田選手に自分から電話をして、大切な背番号を譲ってくれてありがとうと丁寧に話をしたこと。やはり我々の判断は間違ってなかったと思いました」(原文のまま)

 イニエスタにとって、背番号8は愛着のある番号だ。18歳だった2002年10月29日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグのクラブ・ブルージュ(ベルギー)戦で、当時のルイス・ファンハール監督に抜てきされバルセロナでトップデビューした当時の背番号は34だったが、07-08年シーズンに背番号8に代わり、その後、退団まで10シーズン、背負ってきた。背番号の件について、神戸の関係者は会見後、報道陣の取材に対し「もともとバルセロナで8番ですので、その方向で調整中です」と答えた。Jリーグのユニホーム要項第6条には

 「選手番号は事前にJリーグに登録しなければならず、シーズン途中の変更は認めないものとする。ただし、2種トップ可、特別指定選手制度により出場が認められた場合、この限りではない」

とあり、その規定通りだとイニエスタの神戸での背番号8は認められないことを受け「シーズン途中で変更は出来ないので特例になるのか?」と質問が飛ぶと、同関係者は「それが特例なのか、今後、そうなるのかというのは、ちょっと分からないです。ただ影響力はあるんでしょうね」と答えた。

 Jリーグはクラブからの申し出を受けて、ルールそのものが変更される可能性が高いという。