ジュビロ磐田はアウェーで北海道コンサドーレ札幌に0-0。8戦ぶりの無失点だったが、順位は7位から9位に下がった。

 4戦ぶりの勝利を狙う磐田は、序盤から苦しい展開を強いられた。前半33分。相手のクロスがMF田口泰士(27)の手に当たったと判定され、PKを与えた。だが、GKカミンスキー(27)が右手で札幌FWジェイ(36)のキックをストップ。それでも、試合の流れは変わらなかった。

 前節ホーム鹿島戦で3得点の攻撃陣も精彩を欠いた。前線へ思い通りのボールを運べず、前半はシュート0本。沈黙したまま、前半を折り返した。

 名波浩監督(45)は、ハーフタイムに「(1)縦パスと顔出しのタイミングを考えてプレーすること(2)マイボールの時、積極的に顔を出すこと」と指示を出し、選手を後半のピッチに送り出した。同18分には、MF山田大記(29)と新加入のFW大久保嘉人(36)を同時投入。システムも3-6-1から3-4-3に変え、ゴールを狙った。

 だが、同35分に大久保が放った右足ミドルがゴールの枠を外れるなど、状況は変わらなかった。それでも、守備陣が最後まで札幌の攻撃に耐えて0-0。敵地で得たこの勝ち点1を次節につなげたいところだ。【前田和哉】