浦和レッズは最下位の鳥栖を相手に痛い黒星となった。

 同点ゴールが幻となったFW李忠成は納得がいかない表情だった。途中出場して迎えた後半43分に右CKのこぼれ球に反応して押し込んだが、少し遅れて副審のフラッグが上がった。

 「オフサイドの(旗の)上げ方だったけど、聞いたら反則だと」と李は説明した。相手選手が李に寄りかかっているようにも見えるシーンだったが、ノーゴールの判定は変わらなかった。李は怒りを押し隠しながら、「この1点が来季の契約に関わることもある。こっちも人生がかかっている。納得がいかない。しっかりと説明してほしい」と無念を訴えた。

 これで中断を挟んで続いていた無敗は7試合でストップしたが、李はすぐに前を向いた。「こういう試合もあるし、今後は審判に助けられることだって出てくる。しっかり切り替えて、次の試合で取り返したい」。そう語り、スタジアムをあとにした。