北海道コンサドーレ札幌は後半ロスタイムにFW都倉賢(32)のゴールで追いつき、敵地で貴重な勝ち点1をつかんだ。

 試合は開始直後から札幌が押し込んだが、DFキム・ミンテ(24)がペナルティエリア内でガンバ大阪MF倉田秋(29)を倒し、前半18分にPKを献上。自ら蹴った倉田に今季3点目を決められ、前半は0-1で折り返した。

 後半も、ボール支配率では上まわるが、フィニッシュが決まらない。30分に主将のMF宮沢裕樹(29)を下げて、攻撃的なMF宮吉拓実(26)を投入。33分にはMF小野伸二(38)がピッチに入り、攻撃の選択肢を増やしたが、5バック気味に守りを固めるG大阪をなかなか崩せなかった。

 このまま試合終了かと思われたロスタイムに、DF進藤亮佑(22)の右クロスを都倉が頭でゴール右に決めた。殊勲のゴールを決めた都倉は「(好機は札幌が多かったし)必然的なゴールと思う。良い流れで次のホームゲーム(19日東京戦)を迎えられる」と喜んだ。

 試合前「しっかり走って戦ってほしい」と選手を送り出し、ハーフタイムに「最後まで走りきろう」と鼓舞した札幌ミハイロ・ペトロビッチ監督(60)は、「70%は我々のゲームだった。1-1は不本意な結果」と言いながら、試合終了まで足を止めなかった選手たちを笑みを浮かべて迎えた。