横浜F・マリノスはDF松原健(25)の今季初ゴールとなる鮮やかなミドルシュートで一時は同点に追いついたが、終了間際の後半45分にFWジョー(31)に決勝点を許して1-2で敗れた。

 1点ビハインドの後半4分、ペナルティーエリア手前でボールを持った松原が魅せた。DFとの間合いを計りながら右足をひと振り。「ゴールは見ていない。感覚だった。変なクロスを上げてミスするより、打って終わろうと思った」と振り返るボールはゴール左上に突き刺さった。

 ちょうどJ1通算100試合出場を達成したメモリアルな試合を自ら彩ったが、このまま引き分けかと思われた終了間際の45分にジョーに決勝ゴールを奪われてチームは敗戦。「このような結果になってしまったことは申し訳ない。ジョーを少し(栗原)勇蔵くんに任せすぎたかもしれない。悔いが残る」と唇をかんだ。

 チームは今季初の3バックで臨み、これまで4バックの右サイドバックを務めていた松原は一列前の右ウイングバックでプレー。前日練習で試したのみの、ほぼぶっつけ本番で「慣れないポジションで戸惑うこともあった。後半は頭を切り替えて、ああいうゴールも生まれた」と手ごたえも口にしたが「あと1点、2点とれないと今日みたいな結果になる。攻撃のバリエーションを増やさないといけない」と表情は厳しかった。