J2アルビレックス新潟は今日18日の第29節、大宮アルディージャとアウェーのNACK5スタジアム大宮で対戦する。MF渡辺凌磨(21)がJリーグ初得点を狙う。7月にドイツ・ブンデスリーガ2部のインゴルシュタット04から移籍し、ここまで3試合に途中出場。チームの雰囲気には慣れた。スタメン、ベンチスタートにかかわらず、ゴールを決めて5試合ぶりの勝ち点3ゲットに貢献することを誓った。また大宮から期限付き移籍のMFカウエ(29)は、この日からチームに合流した。

 渡辺凌は自身の目標とチームの状況を重ね合わせた。「1点取れば、続けて取れると思う」。新潟は現在4連敗中。この間、計4得点で、ここ2試合は無得点。「先に失点しないようにではなく、先制することを意識する」。片渕浩一郎ヘッドコーチ(43)が言うように大宮戦に向けて得点に重点に置いて練習してきた。その中で渡辺凌も「自分もゴールを決めて貢献したい」と気持ちを強めた。

 この日は練習の冒頭のみを公開にし、セットプレーなどの実戦形式は非公開。渡辺凌はサイドハーフに入った模様。「僕はドリブルを仕掛けるタイプではない。周囲を使い、相手をかわして狙っていく」。得点のイメージは出来ている。それを実現するのが大宮戦。12日の明海大との練習ではクロスに頭で合わせて得点。感覚は磨かれている。

 7月8日に新潟に合流。第25節東京V戦を皮切りに3試合連続途中出場した。前節栃木戦は出番がなく、ベンチだった。1歩離れて感じた。「ゴール前で回している場面が多い。もっと縦パスから攻めた方がいい」。大宮戦、スタメンは微妙だが、途中から出てもチャンスに絡んでいくイメージはできている。

 まだ新潟では、出場した試合で勝利を味わっていない。「だから本当に勝ちたい」。連敗ストップを活躍のスタートと位置付けた。【斎藤慎一郎】