北海道コンサドーレ札幌ペトロビッチ監督が外国人監督最多のJ1通算174勝目をマークした。FC東京を3-2の逆転で下した。後半、FW都倉のクラブJ1ホーム通算150点目で点差を縮め、今季加入のMF白井のJ1初ゴールで同点に追いつくと、MFチャナティップの決勝弾で、2点ビハインドをひっくり返した。「記録より今日の東京戦での勝利の方がうれしい」と、終えたばかりの劇的勝利の余韻に浸った。

 広島、浦和を経て今季から指揮を執る札幌でもスタイルを貫く。唯一J2を経験した広島での08年途中、J1昇格への策として採用した現在の「超攻撃的サッカー」の基本、3-4-2-1のシステムでこの日も戦い、記録を達成した。「サッカーは得点が多く入る方が面白い。日本は比較的、勝利至上主義だが、サッカーを見る価値観に変化があってもいい」との思いでタクトを振ってJリーグでは13年目。次は悲願のリーグ制覇、西野朗氏のJ1歴代最多270勝超えへの挑戦が始まる。