FC東京対サガン鳥栖のキックオフ時に、東京サポーターが、8月15日に乳がんで亡くなった漫画家さくらももこさん(享年53)の代表作「ちびまる子ちゃん」のテレビアニメ主題歌としてB.B.クイーンズが歌った「踊るポンポコリン」を元にした、長谷川健太監督(52)のチャント(応援歌)を熱唱した。

<歌詞>ケーンタ ケーンタ パッパパラパ ケーンタ ケーンタ 踊るポンポコリン ピーヒャラピータイトル欲しいよー

長谷川監督は、さくらさんと静岡・清水市立入江小学校(現静岡市立清水入江小学校)5、6年時の同級生だった。「ちびまる子ちゃん」にも主人公まる子の3年4組のクラスメートとして、同監督をモデルにしたサッカー少年のケンタが登場する。

ケンタは丸刈りで、胸には「長谷川」の名札がついたキャラクターとして描かれている。「サッカーが大好きで得意な男の子。プロのサッカー選手をめざしてサッカーの練習を頑張っている。好きな食べ物はラーメン」と設定されている。フジテレビ系で放送のアニメでも、1995年1月8日放送回で「サッカー少年ケン太の巻」が放送された。

長谷川監督は、さくらさんの死が明らかになった8月27日に、クラブを通じて「突然の訃報に驚いています。心よりご冥福をお祈り申し上げます」との追悼コメントを発表した。

チャントは、長谷川監督が今季、東京の監督に就任し、3月末に作られたという。基本的には、東京が試合に勝った時に歌われるというが、さくらさんの死が明らかになってから最初の試合ということもあり、サポーターがキックオフ時に歌った可能性がある。