アジア大会に出場していたU-21日本代表DF初瀬亮(21)が3日、大阪・吹田市内で所属クラブ、ガンバ大阪の練習に合流した。前日2日に他選手より先に帰国。この日は、5日のルヴァン杯準々決勝第1戦横浜戦(ホーム)に向けて、非公開練習に臨んだ。

アジア大会決勝ではG大阪では同僚で、U-23韓国代表のオーバーエージ枠FWファン・ウィジョ(26)と対戦。準決勝の前日には宿泊先が同じだったため、約1時間2人で話したという。「ウィジョはほとんど日本語を話せるので、分からない時は携帯の翻訳アプリを使いながら話した。もうウィジョは疲れたとしか言ってなかった」と、G大阪や代表でムードメーカーの初瀬が、兵役免除の重圧を抱える先輩をねぎらった。大会9得点で得点王に輝き、優勝に導いた韓国代表FWを「大活躍。すごかった」と祝福した。

決勝の後にはファンが日本ベンチへ駆け寄り、初瀬と抱き合うシーンも見られた。初瀬は「お互い『お疲れ』と話した」。だが、同時に悔しさもわき上がってきた。「決勝までいけたのは良かった。でも、もっともっと突き詰めていかないと。韓国相手にはできなかった。こういう相手に圧倒しないといけない。いつか借りを返したい」。ひと回り成長した初瀬が、5日のルヴァン杯から再スタートを切る。