3年ぶりに柏レイソルに復帰したDF鈴木大輔(28)がホーム日立台のピッチに戻ってきた。

センターバックで先発フル出場を果たし「知っている雰囲気の中でやれて幸せだった」と試合後に振り返った。3失点を喫した守備については「積極的にいこうという中での失点だった。いい時間になりかけた時に失点するとこういう展開になってしまう」と前を向いた。

鈴木は13年にアルビレックス新潟から柏に移籍し、15年まで3シーズンプレー。その後、16年2月にスペイン2部タラゴナへ移籍した。2年目の16-17シーズンには34試合に出場するなどレギュラーとして活躍したが、昨季は20試合に出場も、今年2月からはわずか3試合と出場機会を失い、8月20日に自らのインスタグラムで退団を発表。今月9日に柏復帰を発表していた。

試合では今季初出場となったルーキーのDF中川創(19)とセンターバックでコンビを組み、持ち前のリーダーシップを発揮。失点シーンなどではまだ連携が不十分なシーンもあったが、「ひとつひとつやっていくしかない。(コンディションも)まだまだ90分できる体に上げていかないといけない」と改善に自信をみせた。

鈴木は07年にU-17W杯(ワールドカップ)、12年にはロンドンオリンピックに出場し、13年7月の東アジア選手権オーストラリア戦でA代表デビューと実績も十分。入団会見では、Jリーグ復帰は日本代表への復帰も視野に入れてのものであることを明かしており「もちろん、次(22年カタールW杯)は狙っているので、この移籍がひとつ、カギになると思ってここに来ている」と意気込んでいた。海外で揉まれて一回り大きくなった男が、まずは柏の救世主となる。