名古屋グランパスのエースFWジョーがまた決めた。19年ぶりの8連勝がかかったV・ファーレン長崎戦で2得点。ただ、守備陣がもろさを露呈し惜敗。連勝は止まったが、ジョーは20得点としてサンフレッチェ広島FWパトリックを抜き得点ランク首位に浮上した。「2得点はうれしいけど、チームが負けたから意味がない」。約2カ月ぶりの黒星に元気がなかった。

得点力、個の力はずばぬけている。1-1の後半3分。最終ラインからのロングボールに強引に抜け出し右足でズドン。縦パス1本に、王国ブラジル代表でワールドカップにも出場した圧倒的な力でねじ伏せた。出場7試合連続得点。終了間際にも得点しその7戦で14発の固め打ち。連勝は止まったが、前半戦の低迷がうそのようなV字回復。一時は8連敗含む15戦勝ちなしで最下位に沈んでいたが、ジョーめがけて蹴るだけの“戦術ジョー”もブレンドし生まれ変わったチームは、残留争いから抜け出しつつある。

▼3試合連続マルチ弾 名古屋FWジョーが長崎戦で2得点。8月26日の浦和レッズ戦から3試合連続で2ゴール以上となった。J1で3試合以上続けて複数得点は、05年のガンバ大阪FWアラウージョ以来、13年ぶり7人目。4試合連続は過去1人で、98年のジュビロ磐田FW中山雅史が4試合連続でハットトリックを達成している。