J2アルビレックス新潟のDF早川史哉(24)が18日、新潟市の坂井輪小体育館で「夢に向かって~自分向上プロジェクト~」と題した授業の講師を務めた。対象は6年生の男女108人。「総合的な学習」の一環とし「プロから学ぶ」をテーマに行われる授業で早川が第1回の講師。三輪みゆき教諭(53)との一問一答形式で授業は行われた。生徒には「自分を知ることが大事。自分を知って、自分を受け入れ、自分を好きになって、前向きに夢に向かって進んで欲しい」と語りかけた。

新人の16年、J1リーグ開幕の湘南ベルマーレ戦から先発フル出場した。そんな期待のルーキーが同年4月の精密検査で急性白血病と診断された。現在は復帰に向け、主に新潟ユースと練習し、トップチームの練習にも週1、2回合流している。11年のU-17ワールドカップ(W杯)で3得点するなど各年代の代表経験豊富な早川が今、抱いている夢は再びピッチに立つこと。しかし大病前とは内面は変わった。「病気前は結果を出すことだけに目を向けていたけれど、今は自分以外の誰かのためにプレーしたい、という思いが強くなった」と話していた。

◆早川史哉(はやかわ・ふみや)1994年(平6)1月12日、新潟市生まれ。新潟ユース所属時に各年代の日本代表に選出され、11年のU-17W杯では5試合3得点と日本の8強進出に大きく貢献した。その後、筑波大に進学。16年に新潟に加入し、同年の開幕戦でJ1デビュー。J1通算3試合0得点。ルヴァン杯通算2試合0得点。背番号28。170センチ。