前節は松本山雅FCが、ホームで1分け1敗と未勝利のレノファ山口FCに0-0で引き分け、勝ち点を61に伸ばすにとどまったが、台風12号の影響で1試合消化の少ない首位のFC町田ゼルビアが大宮アルディージャに敗れたため、松本が町田を勝ち点1差でかわして首位に再浮上した。

また大分トリニータが最下位のカマタマーレ讃岐に5-0と大勝し5位から3位に浮上した一方で、ロアッソ熊本と引き分けた東京ヴェルディは4位のまま、水戸ホーリーホックに敗れた横浜FCは大分と入れ替わる形で3位から5位に転落した。7位からJ1昇格プレーオフ圏内の6位に順位を上げた大宮と、1試合消化が少ない中、ジェフユナイテッド千葉と引き分け7位に転落したアビスパ福岡が勝ち点54で並び、両チームと勝ち点1差の8位徳島ヴォルティスから松本まで、勝ち点8の中に8チームがひしめく大混戦となった。

今節、上位争いで注目したいのは、町田が徳島をホームで迎え撃つ1戦だ。町田はここ2戦で1分け1敗と元気がないが、徳島とのホーム戦は得意としており、0-1で負けた17年4月22日の試合以外、負けていない。

ただ、徳島はスペイン人FWバラルが3戦連発の4ゴール、サンフレッチェ広島時代の16年にJ1得点王に輝いたFWピーター・ウタカも3戦で2発と、夏に加入した新助っ人2人の大活躍で4連勝と絶好調。町田としては、今季の躍進を支える前線からの激しく連動したプレスで、徳島の強力助っ人2人へのボールの供給を封じたいところだ。

両チームは15日の前節、互いにロスタイムで試合が決着した。町田が後半ロスタイム3分にCKから失点して大宮に敗れた一方、徳島は後半ロスタイム4分に、J1湘南ベルマーレから移籍したFW表原玄太が劇的な決勝弾を決め、FC岐阜に勝った。前節、明暗が分かれた両チームの対戦の行方は?

一方の残留争いも、最下位讃岐と21位熊本との勝ち点差は1、熊本と20位の京都サンガとの勝ち点差も1と、勝ち点2の中で下位3チームがせめぎ合っている。讃岐は過去4戦し2分け2敗と未勝利の大宮とホームで、熊本はPK負けした6月の天皇杯2回戦を含め今季2連敗、リーグ戦でも17年から2連敗の松本とアウェーで、京都は通算成績で3勝3分け5敗、ホームでも1勝2分け2敗と分の悪い15位栃木SCとホームで、それぞれ対戦する。3チームとも難敵との対戦となるが、勝ち点を落とせないところだ。