サガン鳥栖のFWフェルナンドトーレスは両チーム最多の6本ものシュートを放った。後半には2度、右サイドからのクロスで決定的なヘディングシュートを放った。いずれも、相手ディフェンダーの視界から消える動き出しでマークを外して。

だが、1度目は「弱かった」。2度目は惜しくも枠を捉えきれなかった。無得点に終わり、後半28分に退いた。「サイドからいいクロスが来て、残念ながらゴールできなかったけど、次の試合で頑張ってゴールできるようにする」と苦笑いを交えながら約束した。

欧州で幾度となく優勝争いを経験してきた「神の子」の異名を持つ男は今、残留争いの中にいる。「今回の目標は残留すること。欧州でのことは関係ないよ。最後まで残留するために頑張らないといけない。もちろん毎試合勝ちたいけど、ときどき勝てないこともあるかもしれない。そうなったら残念だけど、もし『次の試合は何したいか』と聞かれたら、もちろん『勝ちたい』と応えるだけさ」。