最下位V・ファーレン長崎が意地の連勝で残留争いを混戦に持ち込んだ。5連敗から前節の名古屋グランパス、今節のベガルタ仙台と好調クラブに連勝。ホーム試合でも5月以来、6試合ぶりの勝ちと終盤戦で執念を見せた。

0-0の後半35分、直接FKからの値千金弾を決めたMF沢田崇(27)自身、今季2点目が決勝点になるミラクルだった。終了間際まで仙台のパワープレーに押し込まれたが、全員が体を張って1点を死守した。

高木琢也監督(50)は「内容より結果にこだわる中、勝ち切れたことは評価できる」。開幕前からJ2降格候補とやゆされながらの奮戦に目尻を下げた。

だがまだ最下位に変わりはない。次節は29日川崎フロンターレ戦。試練は続くが、MF沢田は「上を目指し1戦1戦戦い、残留を目指したい」と前しか見ていない。