浦和レッズのオズワルド・オリベイラ監督(67)は、ヴィッセル神戸に大勝した試合後の会見で、神戸MFアンドレス・イニエスタ(34)不在について聞かれ「彼のような重要な選手が、彼に引かれて足を運んだ多くの人の前でプレーすることを私も望んでいた」と語った。

イニエスタの欠場の可能性を、どのタイミングで知ったかと聞かれると「彼の不在は、神戸にとって大きかっただろう。出場するだろうということを前提に準備した。金曜日に、もしかしたら出られないのでは? という情報は入ったが、メンバー表が出るまで、出る可能性があると考えて準備した」と説明した。

試合については「我々にとって、すばらしい試合となりました。(試合の)間が1週間空きましたので、さまざまな必要なポイントを準備した。それを試合で実行してくれた。その中でも規律を守る、指示に従うというところがすばらしかった」と絶賛した。

その上でMF青木拓矢(29)、MF長沢和輝(26)、前半23分に青木の先制点の起点となり、同42分のFW興梠慎三(32)、後半31分の長沢のゴールをアシストしたMF柏木陽介(30)の3ボランチを神戸戦のために練り上げ、それが勝利につながったと強調。

「守備を安定させるのに3ボランチにするのが、今週の1番のポイント。非常にレベルが高い神戸と対戦するので、こういう形にした。守備を安定させると同時に、アグレッシブに攻撃に行くのがテーマ。それが4得点につながり、しかもタフな神戸相手に出来たことが良かった。青木はアンカー…彼が勝利の道を作ってくれた。私が来てからも成長している」と、特に青木を称賛した。【村上幸将】