ヴィッセル神戸の林健太郎監督(46)は、大敗した浦和レッズ戦後の会見で、MFアンドレス・イニエスタ(34)の欠場について聞かれ、1-2で敗れた前節15日のガンバ大阪戦での負傷の影響を考慮したと明かした。

林監督はイニエスタについて「アンドレスに関しましては、前節のケガが少し長引いて本日まで様子を見ようということになりましたが、無理して出すことはないという判断。でも準備はしてきて、自分たちのやりたいことを明確にした」と答えた。

林監督は会見の冒頭で「まぁ、いろいろ変化があった1週間でしたけど、選手は前向きにトライしてくれた。試合に関しては多少、変化を持たせた中で、優先して自分たちがやりたいことを踏まえながらトライしましたけど、うまくいかなかった」と総括した。

神戸は17日にトップチームの体制が変更され、吉田孝行前監督(41)を配置転換し、フアンマヌエル・リージョ氏(52)の新監督就任を発表した。林監督は、リージョ氏の就労ビザなど諸手続きが完了するまで、暫定的に指揮を執ることになり、この日、初めてJリーグの監督としてベンチに入った。

質疑応答で、イニエスタが欠場して3-5-2のような布陣にした意図は? と聞かれると、本来は中央のMF三田啓貴を左サイドに起用することが肝だったと明かした。

林監督 三田はサイドという不慣れなポジションだが、三田が左、高橋(峻希)は右で重要なポジションとしてやってもらった。目指すところは、ボールを持ち続けるというコンセプトがクラブにある。浦和相手にどうやったらそれができるか…中盤を優位にしたかった。ボールを1回、サイドで落ち着かせる…右は高橋が前に行けるので、三田で落ち着かせたかった。

林監督は、どのように後半に修整を図ったか? と聞かれると「いいポジションにいる、ルーカス・ポドルスキの所にボールを入れたい。そこを修整して良くなかったらFW古橋亨梧を入れるという考え。浦和が人についてくるDFをやっていたが(神戸の選手が試合を通じ、)勇気が少し足りなかったのかな」と振り返った。【村上幸将】