IT大手のサイバーエージェント(本社・東京)がJ2町田ゼルビアの経営権取得に動いていることが28日、分かった。

同社関係者が「検討は事実だが、機関決定はしていない」と明かし、公式ホームページ(HP)でも投資家向け情報として「現在、当該出資については検討しておりますが、開示すべき事実を決定した場合には、速やかに公表いたします」との声明を記した。町田もクラブHPで同様の声明を発表した。10月1日に記者会見を行う予定。

サイバーエージェントの藤田晋社長(45)は28日に自身のツイッターで「サッカーが話題ではありますが、Mリーグ、渋谷ABEMAS監督の藤田です。アベマズ開幕初戦となる10月2日(火)の先発を予告させていただきます」などとツイート。10月に開幕するマージャンのチーム対抗ナショナルプロリーグ「Mリーグ」の話題とともに町田の経営権取得にも“反応”した。

サイバーエージェントは06、07年にJ2東京ヴェルディの株式を48・1%取得したが、成績低迷により撤退。現在はテレビ朝日が共同出資して運営する無料視聴のインターネットテレビ局「AbemaTV」で大相撲、プロ野球、サッカーなどを配信し、スポーツ分野にも力を入れている。

町田はJ2でJ1自動昇格圏の2位につけているが、ホームスタジアムの町田市立陸上競技場の入場可能数やトレーニング施設の基準に達せず、J1ライセンスが交付されていない。仮に2位以内に入ってもJ1に昇格できない。