横浜F・マリノスのGK飯倉大樹(32)は、自身のミスから失点し、相手に主導権を渡したことを猛省した。

2点リードで迎えた後半17分に最終ラインからつなごうとしたパスを鹿島のFW土居聖真(26)に奪われると、そのまま左足でゴールを許した。飯倉は「決勝にいくことができてよかったが、ミスはよくなかった。その前に2回ぐらいつなげていたので、うまくやろうとした。リスクのあるプレーだった」と振り返った。

この失点をきっかけに鹿島は息を吹き返し、25分には途中出場のFWセルジーニョ(23)にもゴールを許した。あと1失点すれば敗退という状況に追い込まれる展開となり「ミスをして流れが変わったのは俺の責任。誤算だったけど、目標は変わらなかったから、そういう意味では強くメンタルを保てた」と話した。

試合では前半10分に鹿島のMF安西幸輝(23)のシュートをブロックするなど、光るプレーもあった。そのピンチをしのいだあとに横浜が2点リードする展開となり「自分でターニングポイントを2回つくってしまった」と苦笑いを浮かべた。

それでも最大の目標であった17年ぶりの決勝進出を果たした。「何より自分たちのやり方で鹿島に2試合で4点とれたことは自信になる。(戦い方が)形になってきているので、(決勝も)相手がどこであろうとやるだけ」と気を引き締めていた。