サッカーの元日本代表DF岩政大樹(36)が22日、現役引退を発表した。自身のブログで「プロサッカー選手を引退します」というタイトルの記事を投稿。「私はプロサッカー選手を引退します。22歳のときに、このキラキラした夢のような世界に飛び込んだときは、まさか15年間も続けてこられるとは思っていませんでした。」などと記した。

岩政は東京学芸大学卒業後の2004年に鹿島アントラーズに入団。09年には日本代表デビューも果たし、10年W杯南アフリカ大会の代表にも選出された。

13年に鹿島を退団し、14年はタイのBECテロ・サーサナでプレー。15、16年はJ2のファジアーノ岡山に所属した。17年からは関東1部の東京ユナイテッドにコーチ兼任で加入していた。

岩政はブログで、鹿島でのリーグ3連覇、タイでの13年ぶりのタイトル、岡山でのプレーオフ準決勝、東京ユナイテッドでの最後の試合、などを思い出として書き込み「皆さんと共有した素晴らしい瞬間の数々は永遠です。私の財産です。もう私の人生であれほど美しい景色に出くわすことはないでしょう」とした。

今後については「これからは新しい家族と歩幅を揃えて人生を歩んでいきます。まずは、家族との時間を大切にしていきたいと思っています。

『まだ続けてほしい。まだやれるよ。』そう言ってくださる声には感謝しかありません。しかし、私はもう私が考えるプロサッカー選手としてあるべき姿を維持していける自信もそのためのモチベーションも持っていないのです。であるならば、やめるべきだと思います。

今は解放されることへの安堵感が強いです。いつか寂しさを感じる瞬間もあるのかもしれません。しかし、それもひっくるめて、『それでいい』と思えています。

プロサッカー選手は引退します。しかし、サッカーを愛したサッカー人としての人生は続いていきます。

皆さん、ありがとうございました。本当に。

今後ともよろしくお願いします」と締めくくった。