北海道コンサドーレ札幌が名古屋グランパスを2-1で下し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位に浮上した。FWジェイ(36)が3戦連発となる2得点を決めた。勝ち点は48となり、クラブ史上初の2年連続J1残留を確定させた。今季就任したミハイロ・ペトロビッチ監督(61)のもと生まれ変わったチームがシーズン残り4試合でなお、上位を争っている。

札幌が3試合ぶりの白星で3位に飛び込んだ。前半8分にPKからFWジェイがゴール右へ決めて先制。1-1の同42分に再び、ジェイが左足でシュートを決めた。殊勲のエースは「みんないいパフォーマンスをしていた。勝利できて良かった」と喜んだ。

ACL進出が夢から現実的な目標となり、クラブも準備に入った。出場が決まった際の試合会場の確保に乗り出している。冬季期間、札幌ドームのピッチ(ホヴァリングステージ)は屋外に設置されるため積雪で使用できない。早ければ1月末から2月初旬の試合開催を見込み、クラブ関係者は「例年より前倒しで使用できるか、(札幌ドームと)交渉している」という。

快進撃に主将のMF宮沢は「このチャンスを逃したくない」。残り4試合戦い抜き、歓喜の瞬間を呼ぶ。