松本山雅FCが、栃木SCを1-0で下し、勝ち点を76として首位を守った。

J1昇格の資格を持たないFC町田ゼルビアが愛媛FCに2-0で勝って3位。

松本の他に同75の2位大分トリニータ、同73の4位横浜FCがJ1自動昇格の2位までに入る可能性を残し、17日の最終節を迎える。

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ただでさえ大混戦のJ1昇格争いは、異例の展開となっている。

今節はJ1参入プレーオフ(PO)圏の6位以内を争う7位大宮アルディージャまでの上位7チームが全て勝った。

ただ、3位町田はJ1ライセンスを持たず、昇格の資格を持たない。もし町田が自動昇格圏の2位までに入れば、J1の自動降格チームは2から1に減る。

J2の昇格争いが、現在J1で17位柏レイソル、18位V・ファーレン長崎という崖っぷちのチームの“命運”をも握る、前例のない展開となる。

4位横浜FCまで、自動昇格の可能性を残したまま最終節に突入する。

横浜FCには51歳のFWカズがいる。来季、52歳での12年ぶりのJ1復帰というドラマがあるかもしれない。

今季は飛び抜けた力で独走するチームがおらず昇格争いが、最終節までもつれ込んだ。

首位の松本でさえ、ラスト1試合の結果次第でPO圏に転落する可能性もある大混戦となっている。