浜松開誠館-静岡学園の対決となった全国高校サッカー選手権静岡県大会決勝が、今日17日にアイスタ(午後1時30分開始)で行われる。悲願の初優勝を狙う浜松開誠館は、FW岡島温希(3年)とFW弓場堅真(3年)が攻撃をけん引。あうんの呼吸で、今大会無失点の相手守備をこじ開ける構えだ。

浜松開誠館の攻撃の軸は、最前線でコンビを組む岡島と弓場だ。頻繁にポジションチェンジを繰り返す連動で、相手守備の脅威になっている。寮では同部屋。学校生活では同じクラスで、机は隣同士だ。日頃からサッカー談議を交わし、連係を深めている。岡島が「堅真のパスは、どこに来るのかすぐに分かります」と言うほどの信頼関係だ。

2年前の2016年、同校は決勝で藤枝明誠に敗れた。弓場はスタンド、岡島は後半から途中出場し、ピッチで笛の音を聞いた。弓場は「悔しかった。次は自分が出場して、リベンジしようと思いました」と振り返る。2年春から出場機会をつかみ、現在は不動のレギュラー。今大会ではチームトップの6得点を挙げている。岡島は今大会1得点だが、所属するプリンスリーグ東海では、今季リーグトップ22得点のストライカーの目覚めは近い。「これまでオフザボールの質が落ちていたので、動きの中でパスを受けたいです」。

相手の静岡学園は今大会全5試合で無失点。伝統の個人技に加え、堅い守備も誇る。だが、岡島は強気に言った。「(無失点は)意識しています。学園のDFラインをこじ開け、チームで3点取りたいです」。

同校は16年県選手権だけでなく、県総体では2度決勝で敗退している。今度こそ初めての全国切符をつかむべく、岡島は「プレッシャーはありません。自分たちの強さを証明して全国に行く」と宣言した。【古地真隆】