東京ヴェルディが、後半31分にFW林陵平(32)のゴールで先制も、FC町田ゼルビアも同37分のDF大谷尚輝(23)がゴールを決め、東京をホームとするチーム同士のダービー“東京クラシック”は引き分けに終わった。

前節まで3位だった町田は、ヴァンフォーレ甲府に1-0で勝った同4位に横浜FCに抜かれ4位でシーズンを終えた。町田が自動昇格圏の2位以内に入れば、J1の自動降格枠が1つ減る可能性があったが、なくなった。

一方、前節5位の東京Vは、ファジアーノ岡山に勝った同7位の大宮アルディージャに勝ち点71で並ばれ、得失点差で6位に後退も、かろうじてJ1昇格プレーオフ圏を死守した。

前半は東京Vが持ち前のパス回しで、前線から激しくボールを追う町田の勢いをいなすように試合を支配した。その中、前半25分に町田FW山内寛史が、MF井上潮音に寄せられながらも右足でシュートを放ったが、GK上福元直人が辛うじて防いだ。前半の決定機は、両軍ともに少なかった。

後半も一進一退の戦いが続く中、後半30分過ぎから試合が大きく動く。均衡を破ったのは東京Vだった。31分、DF田村直也の浮き球パスに走り込んだ林陵が、飛び出してきたGK福井光輝と交錯しつつも、一瞬早く、右足でループシュートを決めた。

後半37分、町田が同点に追いついた。DF酒井隆介がペナルティーエリア右にパスを送ると、途中出場のMFロメロ・フランクが折り返し、そのボールを大谷が右足で決めた。

ロスタイム5分間は、町田が両サイドを軸に総攻撃を仕掛けるも、ゴールを割ることは出来なかった。それでも、16年の7位を上回る、J2で最高順位の4位でシーズンを終えた。サイバーエージェントの子会社となり、J1ライセンス取得を目指す19年に、弾みとなるシーズンとなった。