柏レイソルのJ2降格が決まった。瀧川龍一郎社長は試合後に取材に応じ、今季終了後に監督人事を含めた来季のチーム編成について検討していく考えを示した。

瀧川社長はクラブの降格決定に「選手たちは本当によく頑張ってくれたと思います。サポーターの方には申し訳ないと言うしかない」と沈痛な表情を浮かべた。来季編成については「まだ1試合あるので、最後までしっかり戦って、シーズン後にいろんなことを。とにかく来年J2で戦うことになったので、1年で早く戻れるようにしっかりと土台を立て直すことが、まずは私の責任だと思っています」と話した。

チームは日本代表MF伊東純也をはじめ、ワールドカップ(W杯)ロシア大会にも出場したGK中村航輔、東京五輪世代のMF中山雄太ら多くのタレントを抱えており、J2降格により、他クラブからオファーが舞い込むことは必至。選手の引き留めについては「監督の意向とかも大事に考えていかないといけない。強化と相談しながらきちんと詰めていくことになると思います」と話すにとどめた。

来季の監督については、09年途中からクラブを率い、同年のJ2降格からチームを立て直し、10年のJ2優勝、11年のJ1優勝を実現させたネルシーニョ氏の名前が同氏の母国であるブラジルのメディアで取り上げられている。個人名こそ挙げなかったが、監督交代については「現在では検討中。(監督交代は)可能性的にはありえると思っています」とした。

今季は新加入で10番を託したMF江坂任ら各ポジションに積極的に選手を補強。ACLとリーグのダブル優勝を狙って迎えたシーズンだったが、まさかの降格となった。自身の責任について話が及ぶと「責任という意味では痛感しています。今シーズンをしっかり戦って、終了後にきちんと考えます」と話した。