清水エスパルスの来季に向けた契約更改交渉が10日、静岡市内のクラブハウスで始まった。MF竹内涼(27)は大榎克己GM補佐(53)ら強化部と約1時間面談。関係者によると、今季限りで契約が切れる竹内に対し、クラブ側は複数年での契約延長を提示しており、本人も前向きに検討しているという。竹内は「気持ちは来年も(清水で)」と話した。

プロ8年目の今季は主将に就任。チームを束ねる立場で1シーズンを戦った。夏場には右膝のケガで約2カ月間離脱したが、復帰戦となった9月のアウェー柏戦ではJ1通算104試合目で待望の初ゴールをマーク。昨季14位だったチームも8位に躍進し「僕1人で何かをやったわけではなく、選手1人1人が責任を持ってやってくれた」と仲間に感謝した。

今後は代理人を通じて契約の細部を詰めていくという。オフ期間中も自主トレを行う予定で、新シーズンに向けて準備を進めていく。クラブではMF兵働昭弘(36)が今季限りで引退。DF角田誠(35)やFW長谷川悠(31)らベテラン勢の退団が決まった。その状況を踏まえ、竹内は「中堅の僕らが上になる。来年はすごく大事な年」とさらなる奮闘を誓った。【神谷亮磨】