アジア王者の鹿島が、北中米カリブ海代表のグアダラハラ(メキシコ)を逆転で下し、準決勝進出を決めた。

前半3分、中央からブリスエラにドリブルで左サイドを崩され、中央へのクロスをFWサルディバルにヘディングで先制弾を決められた。その後もボールを支配されたが、何とか1失点で踏ん張って前半を終えた。

逆転を狙う鹿島は、Jリーグのベストヤングプレーヤー賞を受賞したFW安部裕葵(19)を後半開始から投入して、流れを変えた。同4分、MF土居聖真(26)の左サイドからの中央へのクロスにMF永木亮太(30)が滑り込みながら右足で合わせて同点。同24分にはFWセルジーニョがPKを決めて逆転し、同39分にはペナルティーエリア左でパスを受けた安部のシュートで3点目。アディショナルタイムにPKを防いだこぼれ球を押し込まれたが、1点リードを守りきった。

準優勝となった16年以来の出場となるクラブW杯へ向け、チームの士気は上がっていた。開幕前、守備の要でもあるDF昌子源(26)は「自分たちでつかんだ、せっかくのチャンス。ここで100%をださなかったら、もったいない」と総意を代弁。日本を出発する前に決起集会を企画するなど、チームの中心としての自覚を示していた。

準決勝では、2大会前の決勝で2-4で敗れた欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)との再戦が決定。勢いそのまま、鹿島が3連覇を狙う欧州王者に挑む。