順大が、関東大学リーグ覇者の早大に逆転勝ちし、13大会ぶりに4強進出を決めた。

順大は川崎フロンターレに加入内定でU-21日本代表FW旗手怜央(3年=静岡学園)、早大は名古屋加入内定のMF相馬勇紀(4年=三菱養和)、大分加入内定でU-21日本代表GK小島亨介(4年=名古屋ユース)が先発に名を連ねた。

早大は前半6分、左サイドを崩しFW岡田優希(川崎Fユース)のゴールで先制。だが、順大は後半からシステムを「4-1-4-1」に変え敵陣に押し込み続け、後半3分、右サイドバックのDF柳沢亘(4年=八千代松陰)の左足ミドル弾で同点に。後半15分には、FW三国スティビアエブス(2年=青森山田)の右からのクロスを、左サイドバックのDF石上輝(4年=堀越)がファーサイドに飛び込み頭で押し込んだ。

順大FW旗手は得点はなかったが、後半から2列目に入り、攻撃の起点の役割をまっとうした。前半終了間際には、好位置から2本のシュートを打ったが、同じU-21日本代表GK小島の好セーブに阻まれた。旗手は「自分のシュートもよかったけど、打つ時にコジくん(小島)となると、反応がいいのでどこに打てばいいか、ちょっとシュートコース考える部分があった。枠に飛ばせたのはよくなっている部分だけど、思い切りの良さが薄くなってしまったかな…」と振り返った。

4年生の両サイドバックの得点で4強に進出し、旗手は「チームがつらいときに、4年生のプレーが大きかった。あらためて、4年生の存在の大きさを感じました」と感謝。準決勝は、U-21日本代表で活躍するFW上田綺世を擁する法大と対戦する。旗手は「自分らしさ出してゴールを決められれば」と見据えた。