ジェフユナイテッド千葉は19日、名古屋グランパスFW佐藤寿人(36)の完全移籍での加入を発表した。千葉の下部組織出身の佐藤寿は18年ぶりの復帰となり、双子の兄勇人(36)と再びプレーすることになった。

佐藤寿は千葉ユースから00年にトップに昇格。セレッソ大阪、ベガルタ仙台を経て05年からサンフレッチェ広島に加入し、12年には22ゴールを挙げて得点王となるなどチームの3度の優勝に貢献。17年からは名古屋でプレーし、今季は9試合無得点だった。J1通算404試合161得点、J2通算125試合55得点。

佐藤寿はクラブを通じ「アカデミーとプロ生活と合わせて8年間、ジェフのエンブレムを身にまとって戦ってきましたが、その後のキャリアで積み上げてきたものは、素晴らしい指導者に恵まれたジェフのアカデミーとプロでの時間で培われたのだと思います。復帰にはなりますが、J1昇格という明確な目標を達成するべく自分自身チャレンジしていきたいと思います。またクラブを長年引っ張っている兄の勇人の存在は、自分にとっても特別です。勇人と一緒にJ1の舞台へ。自分自身、ジェフと離れている時間が長い分、まずは皆さんに認めてもらえる結果を出していけるよう、覚悟を決めて戦いたいと思います」とコメントした。

また名古屋を通じては「2年間と短い時間でしたが、グランパスを愛する多くのファン・サポーターの愛情を感じた時間でした。素晴らしい仲間と出会えた事、共に戦えたこと。全て自分の財産になりました。今シーズンはチームが苦しい中、自分自身もなかなかチームに貢献出来ないもどかしさも感じていました。そんな時でもスタジアムを真っ赤に染めてくれたファン・サポーターの力が最終戦での奇跡的なJ1残留を導いてくれたと思います」とコメントした。