J1清水のヤン・ヨンソン監督(58)が、今季も自己流の「働き方改革」を推進する。始動3日目となった17日、静岡市内で午前練習を行った。この日の全体練習は約2時間で終了。指揮官は当初2部練習だった18日の練習を午後のみに変更し、十分な休息を取るように指示した。

その意図は「しっかり体を回復させること」だという。ヨンソン監督は昨季も、試合3日前にオフを取る大胆な調整を行うことがあった。W杯中断期間中には16連休を取り、自身も母国スウェーデンに一時帰国。シーズン中では異例の長期休暇に批判的な意見が多かった中で、再開後のリーグ戦では3連勝を飾った。

ただ、手は抜かない。この日はサーキットトレーニングを敢行。体に重りをつけて行うステップや、ゴムチューブで体に負荷をかける過酷なメニューを課した。種類の違う7パターンのメニューをこなすと、その場に突っ伏す選手もいたほどで、指揮官は「よくやってくれた。いい練習ができた」と満足げだった。

オンとオフの切り替えを大事にする指導が「ヨンソン流」。就任2年目の今季も、ぶれずにチーム作りを進めていく。【神谷亮磨】