プレナスなでしこリーグのINAC神戸は21日、児童に仲間の大切さを伝える「絆の時間」の取り組みで神戸市立住吉小学校を訪問した。なでしこジャパンDF鮫島彩(31)、三宅史織(23)、MF中島依美(28)らが5時間目はグラウンド、6時間目は教室で4年生を相手に授業を行った。

鮫島、中島が担当したクラスでは、2人がサッカーの日常を例に出し「仲間とは」の意見交換を行った。鮫島は「例えばサッカーでも考え方の違いはよくあります。私がパスを出しても、依美先生に通らないことがある。でも、その時に依美先生は前に走りたくて『ここに出してよ』って思っているかもしれない。私は相手がどうしたかったのかを聞くことを、大切にしています」と説明。児童はうなずきながら耳を傾け、授業後には握手や記念撮影などで交流した。

INAC神戸では「絆の時間」と題し、地元小学校との交流を行っている。鮫島は「体を動かす授業では楽しむことを思い出します。勝負が懸かると忘れがちになるけれど、それを思い出させてくれる。ふれあえる機会はすごく貴重で、ありがたい」と笑顔。27日にはファン感謝祭と新体制発表で始動する。児童からの声援を受け取った中島は「去年は2位。今年は優勝を絶対にとりたい」と6季ぶりの頂点をつかみにいく。