J1最下位のサガン鳥栖は28日、佐賀・鳥栖市内で株主総会と18年度決算報告を行い、12年のJ1昇格以来最大となる約5億8000万円の赤字となった。

営業収入は約43億円だった。だが昨夏の推定年俸が8億円のFWフェルナンドトーレス(35)や1億5000万円のFW金崎夢生(30)ら高額選手獲得によるチーム人件費の高騰や、成績不振で昨季途中に解任したマッシモ・フィッカデンティ監督(51)の違約金がかさむなどして、4期ぶりの赤字に転落。会見に出席した竹原稔社長(58)は、人件費による経営圧迫の重みを問われ「夏以降に入った選手が得点を入れなかったことに投資が過大であるという評価はしていません。でも投資が大きかったとは実感している。そこは反省しながらチームによりフィットする人材をつくっていくことに力を注がないといけない」と反省した。

大きな赤字を計上した鳥栖だが、今年1月にはJリーグクラブライセンス取得を見据えた約6億円の増資を行い、審査対象となる債務超過を回避した。