ベテラン2選手がケガから復帰だ。北海道コンサドーレ札幌MF小野伸二(39)とDF石川直樹(33)が9日、札幌・宮の沢での練習に合流した。ミニゲームなどフルメニューを消化した。左膝痛で3月末から別メニューだった小野は「今日は良かった。日に日に強度が上がれば負担がかかる。どれだけ痛みが出ないでやれるか」と振り返った。

同時期に右太もも裏を痛め、復帰したものの4月4日の練習中に同箇所の肉離れを起こした石川は、久しぶりの対人プレーに「ちょっと離れてたから、きつかったです」。心地よい汗を流した様子で「6週間以上休んでいるので、その間にしっかりと体を強くできたと思う」とパワーアップを強調した。

チームはケガ人続出で10対10の紅白戦ですら練習生らを参加させ調整に苦しんだ。復帰は明るい材料だ。もちろん戦力としても精神的支柱としても、経験のある2人が加わることは大きい。ともに練習試合をこなした後の試合復帰を描く。「いいメンテナンスの時期だったのかなと思う。ここから何事もなくやっていけるように頑張ります」と小野。リーグ戦4連勝中のチームの勢いは、さらに増すはずだ。【保坂果那】