J1清水エスパルスGK西部洋平(38)が、節目の一戦でゴールを死守する。12日のホーム川崎フロンターレ戦(アイスタ、午後2時)に備え、10日は静岡市内で非公開練習を行った。

前節鹿島戦でGK六反勇治(32)が左足首を負傷。この日も別メニュー調整だったため、次戦は西部の先発が濃厚となった。ここまでJ1通算299試合出場。J1のGKでは史上6人目となる通算300試合出場の快挙へ「自分のことがチームのプラスになれるようにやりたい」と表情を引き締めた。

先発となれば、J1では15年以来4シーズンぶりとなる。その相手が古巣の川崎Fという巡り合わせに、自然と士気も上がっている。「タイミングが絶妙。楽しみな気持ちしかない」。相手はリーグ2連覇中の絶対王者。難敵だが、弱点も熟知している。

「ボールの取りどころをはっきりすればいい」。この日の練習でも重要となるポイントを味方に伝授。連動した動きで無失点に抑えるイメージを共有した。守備はリーグワーストの22失点と状況は厳しい。それでも「自分が止めれば勝てる」と西部。99年に浦和でプロ生活を始め、今年で21年目。チーム最年長のベテラン守護神が意地を見せる。【神谷亮磨】