鹿島アントラーズFW鈴木優磨(23)が、ベルギー1部のシントトロイデンに移籍することで合意した。15日、クラブが発表した。チーム間の基本合意に達している状態で、今後は現地でのメディカルチェックを経て正式契約を結ぶ予定という。

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闘争心あふれるストライカーが海を渡る。鈴木はこれまでも幾度となく海外クラブからのオファーを受けていたが、鹿島での活躍を優先して断ってきた。関係者によると、今夏はトルコ1部ベシクタシュなど他のクラブからもオファーを受けていたが、熟考の末にシントトロイデン移籍を決断したという。

オフシーズンの肉体改造が奏功した昨季は、プロ入り後初めてシーズンを通してレギュラーとして活躍した。リーグ戦は32試合に出場して11得点。ACLでは大会MVPを受賞する活躍で、チームのアジア制覇に貢献していた。11月には日本代表にも初選出されるなど、その実力は高く評価されていた(その後、負傷により辞退)。

昨年12月5日の天皇杯浦和戦で負傷し、右ハムストリング筋を損傷。全治2カ月と診断されていた。今年2月には部分復帰していたが、同月に同じ箇所を再負傷し、現在に至るまで完全復帰はできていない。出場ゼロで移籍することになるが、それも評価されている証。海の向こうで恩返しの活躍を誓う。