「不屈の男」がカムバックだ。北海道コンサドーレ札幌MF深井一希(24)が3日アウェーのサンフレッチェ広島戦(Eスタ)で2試合ぶりに復帰する。2日、札幌・宮の沢での前日練習で汗を流した。1-2で敗れた7月13日大分戦で左膝を負傷し、前節同20日湘南戦で今季初の欠場。「また最後まで出続けられるように」と、再スタートに気持ちを新たにする。

大分戦後半11分、ポストに激突し、左膝蓋骨にヒビが入った。プロ入り後、両膝計5度の手術を受けている。誰もがヒヤリとしたが、何度も苦境を乗り越えてきた本人は冷静だった。「腫れと痛みが引いたら練習していいと言われ、3日目には落ち着いていたので、(広島戦は)大丈夫だろうと思っていた」と、前向きに保存療法で回復に努めた。27日の北海道教大岩見沢との練習試合で実戦復帰し、30分間のプレーも「多少心肺機能の低下は感じたけど、問題なかった」。勝ち点1差で追う5位広島との対決へ、気合を入れる。

31日に川崎Fを3-2で下した広島の戦いをチェック。「フロンターレから3点取っている。少ないチャンスをものにしていたので、注意したい」と、2連勝へのイメージを膨らませていた。【保坂果那】