横浜FCのFWカズ(三浦知良、52)と今夏ジュビロ磐田から加入したMF中村俊輔(41)が、横浜戦で19年ぶりに同時先発を果たした。

2人の同時先発は00年6月、日本代表ジャマイカ戦以来19年ぶり。カズは主将マークを巻き2トップの一角で63分プレーし、中村はボランチでフル出場。1-2で惜敗したが満員の1万2489人の観衆の前で見せ場をつくった。

カズは自身の持つ天皇杯最年長出場記録を52歳5カ月19日に更新。交代の際は、中村に主将マークを託した。前半5分にはこぼれ球に反応し左足シュート。惜しくも枠を外れたが「ああいうところに顔を出すことが続けば点は取れるんじゃないかな」と手ごたえを口にした。中村との“共演”に「とても幸せないい時間でした。この時代で一緒にピッチに立てることに感謝したい」とし「次は勝てるようにやりたい」と次回の共演に意欲を見せた。

中村は18年10月の清水エスパルス戦以来、1年ぶりのフル出場を果たした。「久しぶりに(フルで)出してもらえて監督に感謝したい」。横浜FCに来て今回が3試合目の出場。長い出場時間を経て「もっと動いてもっとボールが触りたい。自分しかないものをつくりたい」と課題を前向きに掲げていた。【岩田千代巳】