浦和レッズがホームで上海上港(中国)と1-1で引き分け、2戦合計3-3(アウェーゴール適用スコア5-4)で準々決勝を突破した。

優勝した17年大会以来の4強。立役者は、やはりエースFW興梠慎三(33)だった。前半39分、MF関根の左クロスにマークを外して飛び込み、頭を合わせる。力強いシュートが中国代表GKイェンの手をはじき飛ばしてゴールへ。貴重な先制弾で、自身が持つACLの日本人最多得点記録を25に伸ばした。

敵地での第1戦は2-2の引き分け。アウェー弾の関係で0-0、1-1でも突破という中で後半15分に同点弾を許した。中央からのクロスを、右サイドのDFワンに左足で決められて1-1とされた。しかし、そこから踏ん張って逃げ切った。

リーグ戦が15位と低迷している中、大槻毅監督(46)は公式会見で「異なる大会でタイトルの可能性がある。チャレンジしようと選手とは共有したし、ぜひベスト4へ進みたい」と切り替えて臨ませていた。会見前の公式練習を終えたFW興梠も「0-3で負けていると思って戦う」と気を引き締めていた中、突破という結果をもぎ取って2大会ぶりのベスト4。3度目の優勝へ前進し、翌18日の鹿島-広州恒大(中国)戦の勝者と10月2、23日の準決勝で対戦することが決まった。