セレッソ大阪が1-0で湘南ベルマーレに競り勝ち、来季ACL出場圏の3位以内へ首の皮一枚つないだ。

立役者は元韓国代表GKキム・ジンヒョン(32)だ。13本のシュートを浴びたが192センチの体を使って完封劇を披露。この日でC大阪でのJリーグ通算出場数(J1、J2合わせ)は、361試合を記録。Jリーグによると、ミスターセレッソのMF森島寛晃(現社長)が持つクラブ歴代1位に並んだ。

「数字は気にしていなかったがうれしい記録。存在感はモリシ(森島の愛称)さんに付いていけないが、これで記録に対する責任が出てくる。今後も頑張りたい」

韓国の大学卒業と同時にC大阪入りして11年目。J1では248、J2では113試合の出場を刻んだ。韓国代表の守護神となっても「あまりにもC大阪が好きで、他からオファーが届かなくなった」(クラブ関係者)というエピソードがある。日本語はほぼ完璧でゴルフはスコア100を切る腕前。4人家族の大黒柱として、来季12年目もチーム残留が内定している。

14年で361試合に出場した森島社長は「大変な数字。まだまだ成長している」とエール。残り3試合で3位鹿島とは勝ち点6差の5位に浮上。新たなレジェンドが誕生したC大阪が勢いに乗る。【横田和幸】