2月下旬から15日まで公式戦中断中のJリーグが、ルヴァン杯の大会方式変更を検討していることが5日、分かった。今後、新型コロナウイルスの感染拡大による影響は未知数で、延期になったリーグ戦などの試合日程確保のため、検討している。長くナビスコ杯として行われてきたリーグの名も冠したカップ戦が日程変更されることになれば、東日本大震災があった11年以来2度目となる。

日程は1次リーグを勝ち上がった10チームによるプレーオフをホームアンドアウェーで行い、5チームに絞る予定。しかし、今後の展開次第では1試合のみを行う、もしくは1次リーグの結果で5チームを絞り込むなどの案が、水面下で各クラブに提案された。

Jリーグは公式戦再開に向け、ウェブ会議を重ねている。2月20、21、25日に各クラブ社長による実行委員会、27日には各クラブの実務担当者による対策会議を開いた。日本野球機構(NPB)と「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立し、3日には第1回の会議を開いた。5日には各クラブによる会議を開き「対策連絡会議」の内容報告と、18日の再開に向けた計画などを話し合った。6日にもウェブ会議を開いて協議する予定だ。

あるJリーグクラブの幹部は「話の大前提は、18日の再開。延期されたリーグ戦とルヴァン杯をインターナショナルマッチデー(代表の活動期間)の23~31日のどこにはめ込むかを協議していくと思う」と話した。今後、9日の第2回対策連絡会議を経て、12日に行われる予定の臨時実行委員会で再開日程やルヴァン杯の大会方式などの話し合いが最終的に行われる。

◆ルヴァン杯 1次リーグはアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)に出場する横浜、神戸、東京を除くJ1の15チームにJ2の松本を加えた計16チームが4組に分かれて争う。各組上位2チームと各組3位のうち上位2チームがプレーオフに出場。プレーオフの勝者とACL出場3チームが準々決勝に進出する。