新型コロナウイルスの感染拡大による影響で2月下旬から公式戦中断中のJリーグが、今季はJ1とJ2で降格チームをなくす案を議題に挙げていることが18日、分かった。

当初は3月18日の再開を目指していたが同12日に延期を正式決定。現在は4月3日の再開へ向け態勢を整えているが選手、スタッフ、サポーターらの安全を十分に確約できるか難しい状況。事態収束の見通しがつかない情勢だけに各クラブから慎重な意見が出ており4月17日や5月再開への再延期案も選択肢にあることも判明した。

再延期となれば、東京五輪期間や国際Aマッチデーに試合を組み込むなど、日程面の大幅な見直しを迫られる可能性がある。それに伴い、昇格プレーオフの日程が確保できない場合や、変則日程で競技、運営面で公平性が保てない場合も考慮し、昇降格についての議論も本格化させた。リーグ案ではJ2、J3ともに上位2チームは自動昇格。今季18チームのJ1は来季を20チームで臨み、4チーム降格として22年シーズンは18チームに戻すことを検討している。

19日のウェブ会議で協議を重ね、23日の第4回新型コロナウイルス対策連絡会議をへて、25日をめどに再開か再延期かの最終決定を下す。再開が4月17日までずれ込んでも全公式戦を消化できる可能性はあるが、5月以降まで遅れるとルヴァン杯の大会方式変更など、大幅な改編が必要になる見通しだ。