Jリーグが7月再開案を可能性の1つとして検討していることが7日、分かった。

1日のウェブによる実行委員会で再開時期が1度白紙に戻り、その時点で村井満チェアマンは各クラブの代表者に「再開予定(J1が5月9日)より1カ月後の再開を基準に日程を組み直すが、状況によってはさらに延びることも考えられる。とりあえず最低1カ月は延ばします」と伝えている。

本来なら、6月1か2週の週末が再開の基準になるはずだった。だが7都府県に「緊急事態宣言」が発令されるほど、新型コロナウイルスの影響が日々拡大していく状況になり、このほど第2プランの7月再開のシミュレーションに着手した。

すでに日本協会と交渉し、今年に限り、日本代表が活動する国際Aマッチデー(IMD)中にも、Jリーグの公式戦を組み込むことの了承を得ている。8月31日~9月8日、10月5~13日、11月9~17日はIMDで、延期になった22年W杯カタール大会アジア予選が入る。本来ならこの時期は、Jリーグの活動が中止されるが、日本協会と掛け合って「試合日がかぶらなければ、Jリーグの公式戦を入れても構わない」との返答を得た。

IMD期間中に基本、ルヴァン杯を入れる予定だが、日々状況が厳しくなる中、カップ戦の大会方式を簡略化し、リーグ戦を組み込む可能性もある。Jリーグ関係者は「今年は降格がなくなったから、たとえ代表に選手が招集されて戦力ダウンしたとしても、リーグ戦を消化していくことの方が重要になる。ルヴァン杯は場合によってはトーナメントに切り替えるか、ホームアンドアウェーではなく1度の対戦にするとかで乗り切ることもある」と話した。

1993年(平5)のリーグ創立から28年目に訪れた未曽有の試練。日々ハードルは上がるばかり。困難に立ち向かい、公式戦を完遂できるか? Jリーグの苦悩は続く。